Ducato 053050000018 "(Trad) Elegant Crazy Madras"
商品番号 : 053050000018
武蔵野美術大学・空間演出デザイン学科卒業 学生当時から、特に首に興味を持ち、ネックウエアのアラ商事(株)に入社。私の中で、ネックウエアはキモチが出る重要なおしゃれアイテムです。野生動物の多くには、首元に個性的な装飾があり、威厳や異性へのアピールになっていることから、ファッションアイテムとして魅力ある提案できればと想いながら企画しています。
“クレイジーマドラス”とは、マドラスチェックをパッチワークにしたものです。日本では 1960年代、アイビーやプレッピーファッションの代表柄として流行しました。そうしたファッションを楽しんだ方々は、おそらく現在50代後半~60代のエグゼクティブ世代。まだまだお仕事もお洒落も現役であるはずだとお察し、スーツに合うクレイジーマドラスタイを企画しました。
エレガントな生地感となるよう、とくに経糸にはこだわりました。緯糸で使った8色をそのまま経糸にも使用した点だけでも前代未聞ですが、ひとつひとつのチェックのマス目に合わせてミリ単位で糸を切り替え、きれいな柄行きになるように心がけています。
調べたところ、クレイジーマドラスチェックについての具体的な定義はほとんどなく、“マドラスチェックをパッチワークした生地”という漠然とした表現しか見当たりませんでした。なので、今回は私のイメージするクレイジーマドラスチェックのデザインを再現することに。ランダムなパッチワークに見えるようにデザインを整えること、織りの特徴を活かすこと、などさまざまな制約を課しながら、エレガントな生地感となるまでに何度も試行錯誤しました。
贅沢に8色の経色を切り替えたことで、美しいシャンブレーの生地を作ることができました。パッチワーク風のチェック柄もランダムに仕上がり、当初思い描いた通りのタイに仕上がったと思います。
やはり、50~60代のお洒落で色気のある男性にコーディネートして欲しいですね。少々派手目に感じるかもしれませんが、「このタイを手持ちのこだわりのスーツやジャケットに合わせたい」と直感的に感じていただける方は必ずいらっしゃるでしょうし、そういう感度の高い方なら絶対に似合うはずです。もちろんアイビーやプレッピーを経験していない若い世代の方も、直感で気に入ったのなら是非思い切ってチャレンジしていただきたいです。