Ducato 053050000010 "(Trad) Silk Poplin"
商品番号 : 053050000010
トラッドを語らせたら右にでる者はいません。クラッシックなスタイリングをこよなく愛すJAPANESE GENTLEMAN。60's~70'sの音楽にも精通し、煙草は吸わないがシガー(葉巻)は嗜好品の1つ。ライフスタイルもカッコ良いダンディなオジサンです。
「無地」をテーマにした前回の「The Solid」と同様、ブリティッシュスタイルに映えるタイ、とくにミドルグレイのフランネル3ピーススーツに合わせるイメージで製作しました。この手のレジメンタルストライプはレップ組織で作ることが多いのですが、よりクラシックでラグジュアリーなタイとしたかったので、新しくアイリッシュポプリン組織を絹100%で創ることに挑戦。極めてハイクオリティ、そしてある意味とてもマニアックなタイを目指しました。
本来アイリッシュポプリンは、シルクの縞経を架けてストライプを表現し、緯糸にウールを使用するものですが、今作では100%シルクにこだわりました。そこには当社工場にある高密度織機を活かせる経規格を開発し、なおかつできるだけ他が真似のできない生地を開発するという狙いも。高密度な生地のため手触りの良さやソフトな締め心地をスポイルしないよう、整理仕上げにも十二分に留意。芯地にもこだわり、特別に薄手のものを使用しています。
普通のアイリッシュポプリンであれば緯糸にウールを使用するためスリップしづらいのですが、シルクの緯糸を使う今作ではそのスリップ防止が最大の難所に。緯糸の太さや糸種をいろいろと試しながら、膨大な生地を試作しました。繊細にして目が詰まり、それでいて柔らかという生地感の表現にも、とても苦労しましたね。
95%以上の達成感があります。シルクとウールの混紡に比べ、オールシルクならではの発色の良さが表現できたのではないかと。また生地もソフトに仕上がり、艶感や質感に関しても狙い通りにクラシックでリッチなイメージとなりました。このまま経糸をもう少し太くしてみたい気もありましたが、リスクも大きくなりますから、そちらはまた別の機会に挑戦してみます。
ブリティッシュスタイル。それも都会的な感覚のコーディネートに合わせていただきたいですね。なかでも最初に私がイメージした通り、エレガントなフランネル素材スーツに合わせるのが一番のおすすめ。ちなみにフランネルスーツとややカジュアルな要素を含んだポプリンのレジメンタルストライプとの合わせは、英国王室のお歴々もよくなさる着こなしです。もちろん、上質なネイビーブレザー+グレイフランネルパンツというトラッドなスタイルとも非常に相性が良いでしょう。