ネクタイの結び方にはいくつかの種類があります。シャツの形に合わせて結び分けれることが理想です。
どんなに高級なスーツやドレスシャツ、ネクタイを揃えてもコーディネイトを間違うと服装がまとまらず、趣味の悪さがかえって目立ってしまいます。逆にそれ程高価な商品でなくとも、統一感がよく吟味されていれば、好感のもてるファッションを生み出してくれるでしょう。
コーディネイトを考えるうえでまず考えなければならないのは、TPOです。つまり、時間(Time),場所(Place),目的(Occation)に応じた着こなしが大切です。 当然のことのようですが、これがなかなか実行できていないのが現実です。 例えば季節への対応。季節はもともと気象変化の大きな区切りであり、気温がベースになっています。服装の基本機能である寒暖の調整という点からも気温変化による衣類合わせは敏感でなければなりません。私たちの国では、季節変化に伴う最も象徴的な慣習として、6月1日と10月1日の『衣替え』がありますが、季節や室内・外などの温度の差などにも合わせて上手にコーディネートされると良いでしょう。
TPOを整理したら、自分をどう魅せるかを考えます。スーツ、シャツ、ネクタイが見えるあたりはVゾーンと呼ばれ、コーディネートの最も重要な部分となります。特にネクタイはアクセントになるので、シャツやスーツに合わせて色や柄の効果を考えるとより良く見せることが出来ます。
ネクタイの結び方にもこだわると一歩進んだおしゃれを楽しめます。選ぶシャツによって結び方を変えると良いでしょう。この時結び下げた時の適正な長さはベルトのバックルの上端スレスレか、バックル中央部の位置が基本です。大剣と小剣のバランスはほぼ同じ長さが原則とされているが、結び方の違いもあるので一概にこうだとはいえません。また、シャツの後襟の下側から結んだネクタイがはみ出していないかも気を付けねばなりません。こうした難点を防ぐには、当然の事ながら鏡にむかって結び方を点検するのが最も確かな方策といえそうです。
しまりがよく型崩れしないのが特徴で、イギリスのウインザー公が創案したといわれています。いちばん大きな結び目ができるためシャツの襟型も襟開きの大きいワイド・スプレッド向きの結び方といえます。
この結び方はエスクワイヤ・ノットとも呼ばれごく一般に利用されています。結び目も中庸で利用範囲も広く、レギュラー型の襟をはじめ ほとんどのシャツにマッチします。
結び目が最も小さく、ボタン・ダウンやタブ・カラー、 ピンホールなどの襟開きのちいさいシャツに向いています。ただ、この結び方は 一重結びなので途中でゆるんでくるおそれがあります。